2014年7月2日水曜日

213STX 模倣品情報 続報

5月に213STXの模倣品に関する件をこのブログでご紹介し、
多くの反響をいただきました。⇒ 模倣品情報

現品入手後、調べた結果をお伝えいたします。今回は外観以外の部分を中心に紹介いたします。

①ヘッド製造方法の違い

組織が粗い

組織が細かい

この2つの写真、を比べてください。これはネック部分の金属組織を拡大した物です。
明らかに下の方が組織が細かい事が分かります。

もちろん、上の写真が模倣品。下がS20Cの鍛造アイアンです。

組織の状態や鍛造品と比べ硬度の数値が高い事から、おそらく鋳造品と考察します。


②加工方法



模倣品のヘッド文字はすべて刃物による切削跡が確認できます。
偽物を見たときの違和感は輪郭かもしれません。
AF-301や502の模倣品もバック面に刃物による切削跡が残っているのが特徴でした。


模倣品、類似品も精巧に作られており、外観だけでは一般の方が気づかないレベルになっています。しかし、中身は全くの別物。その違いを感じるのは購入した後です。

EPON商品をご検討の際は正規販売店でご購入、ご相談くださいますよう
重ねてお願い申し上げます。

最後に、213STXの模倣品が発見されたのは海外のユーザー様からの
情報提供がきっかけでした。

日本の取扱店でEPONを購入し、海外赴任された方で、現地のゴルフショップを
訪れた際に”何か違う”と感じたようです。 
ご自身が愛用しているモデルも213STXだったので、違和感にアンテナが反応したと思います。

このユーザー様のおかげで、皆様に情報を発信する事が出来ました。
この場を借りてお礼申し上げます。